大きく息を吸って、吐きながら夜空を見上げて
一番最初に見た星を今日の目的地にします。
目を逸らしちゃいけないんです。まばたきもできるだけしないようにします。
ただまっすぐに見すえたまま、風をほほで感じながら歩きます。
ここで大事なのは信じてすすむこと。あしもとで子猫が横切ったかもしれない、空き缶をふみつけて転ぶかもしれない、でもそれはいっさい考えないでまっすぐに歩きます。
そうするとだんだんと星が大きくなっていって、地面の感触がちょっとだけやわらかくなったように感じられるはずなのです。
たぶんそこで目をはなさなければ、いつか星につくはずなのです。
でもどうしても途中でまばたきをしてしまうから、今日も私はここに帰ってきてしまいました。
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